私フリーのエンジニアなんですけど、以前いた零細不動産会社の現場がものすごくブラック企業です。まぁ、私には関係ないんですけどね。

Sier→自社系Web→フリーランスでエンジニアをしています。都心から、離れてまったりした会社でノンビリ働こうと思ったら、まさかのブラック企業。まぁ自分は契約に沿って働くだけですけどね

ブラック企業の社員は何でブラック企業で働き続けるのか??どうして洗脳されるのか??そういえば自分も昔は立派なブラック戦士だったなー。

こんな自分も以前は立派なブラック企業戦士でした。

 

新卒で入社した会社で、3月から大手外資系の会社の現場で働き始めました。

 

納期間近は現場の会社で寝泊まりしていました。

あんまり、寝泊まりしすぎると現場に迷惑を掛けてしまうので、マン喫、サイゼ、ジョナサンで一晩をすごすこともしばしば。

 

現場の仕事が忙しくない時も社内で炎上案件があれば就業後、休日にお手伝い。もちろん手当なし。

社内で仕事が取れない時は就業後に営業活動。夜はマン喫で営業用のパワポ資料作成
 
立派なブラック企業戦士でした。

当時は心の底から、思っていました。
「会社のために働く」
「会社の上司に認められたい」
「少しでも会社の利益に貢献したい」
いや、本当に心の底からそう思ってました。
今思うと、何であんな奴らに認められたがっていたのか、わからないけど
当時の自分は本気でした。

そして、どんなに理不尽な事を会社から言われても
「絶対に不貞腐れない、プラスに受け止める」
「絶対にネガティブな返答はしない。自分の口からポジティブな言葉しか発さない」
こんな事を実行していました。
不貞腐れたら負け
愚痴ったら負け
何を言われてもポジティブに返す、それが社会人だ!!
今思うと、怪しい企業の新人研修みたいなマインドですね。

このマインドを誰かに押し付けたりしなかった事が当時の自分の唯一の救いです。

 

1年目で1人で飛び込んだ現場、たまたま参画したプロジェクトが大成功して、且つ現場の権力争いに巻き込まれ
2年目にはチームリーダー、
3年目には課長と同じ立場になりました。

しかし、現場での役職は上がっても、会社からの給料は一度もあがりませんでした。
新卒で入社しと時と同じ金額です。
現場では役職が上がっているので、身なりもそれなりの物を付けて、お客様とお高いお店に飲みにいったり、
自分より給料の高い現場の若手に飯を奢ったりしていたので、働けば働くほど赤字で、消費者金融センターにお金を借りていました。

10万円以上するピッチリしたスーツを着て、
麻布の高くてまずい酒を飲んでタクシーで帰る

付き合いも会社の為だと本気で考えていました。
「いい役職で働けている自分が頑張んないと」
「自分が会社で一番未来がある、だから自分が頑張らないと」
本気でそんな風に思っていました。

 

だからかな、今はスーツが嫌いです。葬式以外では絶対に着ないですね。

コギレイなスーツを見ると、当時のお金が無いのに見栄を張っていた自分を思い出します。

ヨレヨレのスーツを見ると、ファミレス明けの臭くて汚い自分を思い出します。

当時の記憶のせいで、

 

スーツ=臭い、汚い、見栄張、会社の犬

 

というイメージが今でもあります。

 

転職を考えだしたのは5年目の秋、
現場の部下に本当に使えないヤツが何人かいました。
その使えないヤツが自分の会社の先輩。
会社の先輩に直接、指示出しダメ出しするのは「何か嫌だなー」と思ってました。

実際に話しかけると本当に腰が低くて年下の自分の言うことをちゃんと聞いてくれました。

仕事を覚えるのは遅いけど、すごくいい人で、会社や現場であまり心許せる人がいない自分は、次第とその先輩と仲良くなって、仕事の相談とか飲みとかするようになりました。
そんなある時、知ってしまったんですよね。

 

 

その先輩の方が自分よりも給料を2000円多く貰っていることを。

 


自分よりも1年早く社員になった先輩は自分よりも2000円多い給料を貰っていると知って、心が折れたね。本当に。
「あー。自分の価値って、そんなモンなんだ」って。
現場での単価はその先輩の3倍
ダブルミリオンプレイヤーの自分よりも、
先輩の方が2000円給料が多い。
自分が5万円だったボーナスがその先輩は10万円だった。


もう、何かやってられなくなりましたね。
心の置き場がなくなった感じ。
その先輩が悪いわけでもないんだけど、自分がその先輩と向き合えない。

自分は会社のために働いていたけど、会社にとって自分なんて、どうでもいい存在。
何か心の拠り所がなくなった感じ。


そんなこんなんで、転職活動をして、Web系の会社で勤務しました。

そのWeb系の会社で働きだしてからかな、
「前の会社って、ブラック企業だったんだ」
て気づいたのは。

 

まぁ、今は会社なんかどうでもいいフリーランスのエンジニアですけどね。